【844日目】大阪勉強会報告◆А屮┘蹇廚琉靴い亡悗靴

評価:
矢井田瞳,ダイヤモンド◆ヘッド
EMIミュージック・ジャパン
¥ 1
(2003-04-23)


【今日の一曲】:2003年のヤイコの名曲。ライブにて、生で聴きました(自慢)。

本日は、午前中は自転車広報。猛暑です!アートスクール営業、気合を入れて展開中です。

昨日に引き続き、大阪勉強会報告を掲載いたします。

今回は、「エロ」についてですね。例によって超長文ですが、ご意見・ご感想、お気軽にコメント頂けると幸いです。

**************************

まず、ホワイトハンズにとって、エロの問題は「外在的」な問題であり、「内在的」な問題ではないと考えます。

すなわち、ホワイトハンズは「介護(介助)」という立場で活動しているので、エロの問題とは、そもそも全く無関係です。

例えるなら、産婦人科に「エロの問題をどう考えますか?」と質問することと同じで、問い自体が、あまり意味をなさないかな、と。

産婦人科は、医療という立場から、妊娠から出産までの妊婦の方の健康管理をすることが仕事なので、そういった仕事をしている人に「性の問題とエロの問題は、切っても切り離せないと思いますが、あなたはエロの問題をどう考えますか?」と質問しても、「はぁ?」と一笑に付されるだけでしょう。

同じく、ホワイトハンズも、介護福祉という立場から、利用者の方の性機能の健康管理をすることが仕事なので、「エロの問題をどう考えますか?」と質問されても、正直「どうでもいいです」としか答えられません。

そもそもエロの問題は、ポルノやAV産業の関係者・企業が取り組むべきテーマであって、医療や介護の分野の問題と混同して議論する意義も必要性も全く無い、と思います。

性にまつわる分野を、なんでも「エロ」と結び付けて考えること自体、質問者及び社会全体の「セクシュアル・リテラシー」の欠如の象徴だと考えます。
 
・・・というのが「意地の悪い公式回答」(笑)なのですが、エロの問題は、ホワイトハンズの創業動機&今後の事業戦略に大きく関わってくるものだと思うので、以下、性風俗産業の分野に限って、私の個人的な「非公式回答」を述べます。

性風俗に関する問題の根本は、突き詰めていくと、「性風俗産業及びセックス・ワーカーの仕事に、社会性が完全に欠如している」点=「健全な性風俗店(一般企業と同様の情報公開、倫理基準・労働環境の保持、従業員の権利擁護を行っている、という意味で)が皆無である」点にあると考えます。

無店舗型性風俗特殊営業に該当するサービスを運営している事業体で、まともに事務所の住所と経営者の実名を公開しているところは、おそらく、日本全国を探しても、我らがホワイトハンズ位でしょう(笑)。言うなれば、業界(産業)全体が、「産業以前」の状態にある、と。

身も蓋も無いことを言えば、今回の大阪の勉強会で発表したような、スキンシップ・ケアやプライベート・ケアの問題に関しても、誰にでも安心して利用できる「健全なデリヘル」があれば、そして、性に関するサービスを利用・提供することに関する社会的な理解と同意があれば、一発で解消する問題だと思います。

ただ、「健全なデリヘル」を作ること=「性風俗店の健全化」は、業界全体の意識や人材の問題もあり、非常に困難だと考えます。
健全化することに対して、店側のメリットが全く無い(大いにあるとは思うのですが)と思っているところが大半でしょうし、短期的な利益追求を目的として経営しているお店にとっては、そもそも「健全化」なんぞ、カケラも考えたことも無い、というところがほとんどだと思います。

もちろん、ホワイトハンズが別法人を作って、ゼロベースでサービス内容を設計して、誰もが安心して利用できる「健全なデリヘル」を作ってもいいのですが、おそらく、事業としては満足に回らないような気がします。

現行の性風俗業界のお客も、そもそも性風俗店に、それほどの「健全性」は求めていないでしょうし。

性風俗における「優良店」という概念も、せいぜい「ボッタクリではない」「反社会勢力が関わっていない(気がする)」程度のもので、「優良」の基準として、前述のような「一般企業と同様の情報公開、倫理基準・労働環境の保持、従業員の権利擁護」云々は全く無関係です。

ホワイトハンズを始める前からずっと思っているのですが、「性風俗店の健全化」は、ほとんど絶望的だと思います。

どんなに頑張ろうが、「性風俗」という領域内に立っているというだけで、世間的には、問答無用の「絶対悪」とみなされ、あらゆる弁明や努力が無になります。


ゆえに、性風俗とは距離を置いて、全く別のサービスや制度をゼロベースで作り、それを社会性のある形で営業・広報していく方が、事業戦略として、そして「エロ」の問題への対処法として、はるかに容易かつ賢明である、と考えております。


 
前置きが長くなってしまったのですが、「ではどうするべきか」というテーマに移ります。

前述の通り、「性風俗店の健全化」は、経営者側と利用客側、双方にとって、それほどのメリットが無い(という思い込みがある)ので、実現は難しいと思います。 

確かに、「性風俗店の健全化」は難しい。しかし、「店」ベースではなく、「従業員」ベースでの健全化は可能であり、また、それによって当事者が得られるメリットも大きいはず。


すなわち、「性風俗店の健全化」ではなく、「風俗嬢の健全化」です。

風俗業界の格言で、「お客は、店ではなく、女の子(風俗嬢)につく」というものがあります。
店舗自体の魅力ではなく、女性従業員個人の魅力で、店がもっている、ということですね。

ゆえに、魅力ある女性従業員の有無が、店にとっての死活問題になると。

このこと自体が、産業としての性風俗の前近代性を如実に表していると思うのですが、これが健全化の大きなキーポイントになると考えます。


「店舗自体の魅力ではなく、女性従業員個人の魅力で、店がもっている」のであれば、

「店舗なんて、実は存在しなくても良いのでは?」

「店舗を無くせば、女性従業員と利用客双方にとって、金銭的なメリットがあるのでは?」

「店舗を無くせば、業界の健全化という観点からも、大きなメリットがあるのでは?」

という、逆転の発想が出てくると思います。


すなわち、「セックスワーカーの資格化」です。

「性に関するサービスを提供するために必要な技術、保健や法律、性科学の知識」を、資格検定という形で制度化して、それを取得した人に「健全なサービス提供者」を表す名称・称号を付与し、医療や介護福祉、教育や芸術の世界で、ケアスタッフや講座の講師、モデルとして活躍してもらう。

依頼する側としても、「性風俗店に依頼する」よりも、「専門知識を持ったプロの有資格者に依頼する」方が、世間体も含めて、はるかに依頼のハードルは低くなると思います。

最終的には、資格取得者が、専門技術と知識を持った職業人=プロとして、弁護士や会計士レベル、とまでは行かなくても、生涯にわたって、問題無く生計を立てられるような仕組みを作る。

そうした「性」に関する専門的職業人が、各市町村に1人程度いれば、「性の介護」をはじめ、エロに関する多くの問題が、一発で解消できる、と思います。


 
まとめますと、「性風俗店の健全化」はきわめて困難であり、ホワイトハンズがやる意義も乏しいが、「風俗嬢の健全化」=「セックスワーカーの資格化」を通した「エロ」の健全化は、社会的な意義もあり、NPOとしてのホワイトハンズがやる価値もある、と考えます。


====================

【NPOホワイトハンズ】(http://www.whitehands.jp/
携帯サイト:(http://www.whitehands.jp/imode/index.html

代表 坂爪真吾(さかつめ・しんご)


私たちは、脳性まひのあなたの「性に関する尊厳と自立」を守ります!


お問い合わせ&メッセージは、こちら(m@whitehands.jp)までお気軽にどうぞ。

ブログの記事へのコメントは、いつでも&どこでも&どなたでも大歓迎です。
お気軽にコメントを頂けると幸いです。


■バリアフリーの裸婦デッサン教室「ホワイトハンズ・アートスクール」

 2010年9月12日(日)、新潟市にて開催決定!参加者募集中です。

 ⇒パソコン(http://www.whitehands.jp/menu4.html

 ⇒携帯(http://www.whitehands.jp/imode/menu4.html


■脳性まひの利用者の方、各地で随時募集中です!お気軽にお声掛けください。

 利用受付窓口⇒(http://www.whitehands.jp/service.html


■【寄付金募集!】2010年の目標金額:100万円
脳性まひの方の「性に関する尊厳と自立」を守るために、あなたにもできることがあります!

 寄付受付窓口⇒(http://www.whitehands.jp/support.html


■性の介護&障害者の性ポータルサイト
 「ホワイトハンズ大学」(http://www.privatecare.jp


■ホワイトハンズで働きたい!という方はこちら
 
 求人受付窓口⇒(http://www.whitehands.jp/recrute.html


■ホワイトハンズ@Mixiコミュです。ぜひご参加ください。
 ⇒(http://mixi.jp/view_community.pl?id=3313135


■メディアからの取材依頼、大歓迎。報道資料はこちら
 ⇒(http://www.whitehands.jp/press.html


コメント
またまた、坂爪さんの言っている事が良く解ります。

私には言葉や文字では表現できませんが、先日の取材でも聞かれましたよね。

風俗とホワイトハンズの違いは何ですか。って・。

それはスタッフさん達の「セックスワーカー」と言うか「セクシャルワーカー」的な思いが深くあるのでしょうね。

私なりに言わせてもらえば「裸にならないデリヘル嬢」「自分の性と他の性を理解できている人」ってことですね。

以前にも、こんな良い子(女性)が何で風俗で働いてるの?。って思った事が有ります。

「セックスワーカーの資格化」にすれば、かなり気楽に利用できると思います。

付けたしですが、私にとっての「エロス」自然で健康的な曲線です。

例えば、走っている馬の姿とかです。

エロスではありませんが、美術的にいえば「裸婦」が一番綺麗だと思っていますよ。

アートスクール、私のブログにもリンクさせてもらってます。

明日は、上越市の支援センターで宣伝してきますね。
コメント&リンク&宣伝、ありがとうございます!

セックスワーカー個人に、自宅で無店舗型性風俗営業の届け出をだしてもらって個人営業する、というスタイルをとれば、店側のマージンが減るので、利用料金は単純に半額になるよなぁ、などと、机上の空論をあれこれ考えております。

自然かつ健康的な形で、性に関するサービスを利用できる世の中に、早くなると良いですよね。
  • ホワイトハンズ代表@愛妻家
  • 2010/07/22 10:56 PM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

一般社団法人ホワイトハンズ代表理事・坂爪真吾

事業内容の紹介

リアルタイムのつぶやき

Facebook

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則
ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 (JUGEMレビュー »)
ジェームズ・C. コリンズ
ホワイトハンズのバイブルです。針鼠の概念!

recommend

非営利組織のマーケティング戦略
非営利組織のマーケティング戦略 (JUGEMレビュー »)
フィリップ コトラー,アラン・R. アンドリーセン

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM